PC起動不能状態の診断

 株式会社t様事務所の、リプレースしたばかりのPCが起動不能。モニターと共に新規に導入したPCです。

 連絡を受けたときには「まったく立ち上がらない」とのことでしたが、訪問したときには「なんとか立ち上がった」とのこと。聞けばこれまでにも、立ち上がらなくなったり立ち上がったり、日を変えると立ち上がったりしていたとのこと。これは熱暴走の症状。特にお盆過ぎの一番暑い時期。しかも、ご希望で机の下の、クーラーの風が一切届かない場所に設置していたPCです。

 立ち上がっていたPCがほどなくしてまた落ちました。机の上に上げ、筐体を触るとかなり熱くなっており、筐体の蓋を開けてCPUあたりに手をかざしてみるとかなりの高温。蓋を開けたまま、クーラーの風が当たるようにして電源を入れると立ち上がりました。なので熱暴走と断定。

 PCを机の上に出して使うようにして、調子が悪い時は筐体の蓋を開けて、なんなら内部に風を当てるようにして使っていただくようお願いして、その日は撤収しました。

 それから一ヶ月弱。なんとか動いていたPCがまた不調になり、ついには起動しなくなったとのこと。私が訪問して診た時には起動はしましたが、熱暴走をくり返していた間にマザーボードのパーツがやられたと判断しました。

 メーカー修理に出すと、やはりマザーボード不良で交換になって戻ってきました。

 戻ってきたPCは、HDDもそのままなので特に再設定の必要は無かったのですが、マザーボードを交換しているのでOffice2016のライセンス認証で弾かれました。Windowsのライセンス認証が通らなくなっているせいです。

 マイクロソフトに電話連絡をしてライセンス認証を依頼しましたが、提案された方法ではどれも解決には至らず、メーカーの対応が必要なライセンスが付けられている端末だと判明。今度はメーカーサポートに連絡して、Microsoftに指示されて連絡したと告げ、指示に従ってようやく認証成功。Officeの認証も通るようになりました。

 業務用デスクトップPCはSSD搭載が普通になり、サイズも小型化され、ファンも小さくなった印象があります。そのため、廃熱機能が相対的に弱くなっているのかも知れません。パーツへの影響も従来より脆弱になったように思われます。机の下など、熱が籠もる場所への設置は避けるように従来よりも注意すべきでしょう。